小沢幹事長自爆
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091110-OYT1T01243.htm
「キリスト教もイスラム教も排他的だ。排他的なキリスト教を背景とした文明は、欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ。その点、仏教はあらゆるものを受け入れ、みんな仏になれるという度量の大きい宗教だ」などと述べた
(略)
小沢氏は記者団に、「キリスト教文明は非常に排他的で、独善的な宗教だと私は思っている」とも語った。
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「日本キリスト教連合会」から抗議文
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「根本的な宗教哲学と人生観の違いを述べた」
http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20091116ozawa_v56.asx
つまり小沢幹事長にとっての根本的な宗教哲学と人生観は「キリスト教もイスラム教も排他的」で「キリスト教文明は非常に排他的で、独善的な宗教だ」ということになる。
会見ではこんな事も言っている。
「生きながらにして仏にもなることも出来るし、死にゃあみな煩悩が無くなるから仏様。(質問した記者に)君んとこも仏様があるだろう？他の宗教でみんな神様になれるひ…とこあるか？」
小沢さん。それ仏教じゃありません。神道の影響色が濃い民間の死生観です。死んだらみんな仏様になれるなら、仏教的には生きている間の努力は無駄だし、お経も意味がないし、教典も何もかもいらなくなります。仏教の全面否定。
類似の死生観を持っているのはおそらく道教の民間信仰(神道や日本の死生観に多大な影響を与えているので類似しているのは当たり前だけど)。あとは双方の源流であるアニミズム的死生観。
根本的な宗教哲学からして間違っている。おそらく、小沢幹事長にとってイスラムは排他的な宗教(実際はキリスト教よりはるかに他宗教に寛容)で、キリスト教は十字軍に代表されるように独善的で排他的(実際にはローマ教皇庁が十字軍に否定の見解を出している)で、魔女狩りはキリスト教の独善的で排他的な部分の表出(実際は教会主導の魔女狩りはごく少数でほとんどは民間法廷による地域社会内の独走)とでも考えているのでしょう。
しかし、小沢幹事長の死生観は靖国神社が英霊を祀ることについて戦犯とされた方を問わず当然とするもののようです(笑
もう少し宗教について勉強しないと、世界で恥をばらまくことになりかねません。この「みんな仏様」発言、タイなんかでされた日には目も当てられません。
「西洋文明は、人間が霊長類として最高の、自然をも、人間の、を色々な、あーこれは少し宗教と言うよりは政治論になるけれども、ために存在するという考え方だ。(略)地元では霊峰として崇められて、そのエベレストを征服しようなどという考え方はアジア人にはほとんどない」とも発言しています。
宗教で自然と人間との関係を言うのであれば、人間を含め万物は神が作った物であるとしているユダヤ・キリスト・イスラムと神道は同じような「教義」と言えますが、文明圏は違います。
自然を人間の思うような形に変える(征服する)という点で言えば、西洋より中国の長安の方が大規模に行っています。
こういったものは単純に文明圏の違いと言うより、文明発達史の問題。要塞都市なら長安以外にもヨーロッパ、イスラム圏などあちこちにありますが、長安は自然を幾何学的に征服できる様々な条件を満たしていたからそうできたのであって、西洋庭園の様式は庭園と美的様式と土木・園芸の技術の発展という条件の結果。だからそれら以外の美意識が有ることを知ってアール・ヌーボーが発展し、受容された。中国でも長安以外の要塞都市は違う作りになっている。
また、霊場を極める(征服？)という考え方はやはり道教・修験道にも見られるものであって、西洋に特化した物ではない。
どうやら根本的な人生観を披露することで人間としての浅さを露呈してしまったようですね。
といいますか、小沢幹事長。もっと独善的で排他的な宗教であるユ○ヤとか、朝○民族についてはどのようにお考えで？(笑
