ユッケは日本の生食文化ではない

日本では魚・鯨・馬などのみならず、卵も生で食べる文化がありますが、そこに牛肉は含まれません。
牛肉を生で食べるのは朝鮮やフランスなどで見られますが、それなりの安全基準を満たしているのではないかと思われます。日本の場合は基準を満たしていない肉が流通しているわけで、さらにはその肉を安全に食するための処理すらしていなかった。感染するのも当然。
フーズ・フォーラス(foods for usの意)では接客とかのマニュアルは自社で作っているとのこと。食肉の処理マニュアルも自社製なのかもしれません。
さて、このチェーン店が『1分間の深イイ話』で取り上げられていたというのはちょっと前からネット上では話題になっており、それがようやく一般マスコミでも扱うネタになりました。
TVの該当全編がyoutubeに上がっていたので見たのですが、どうやら放送日は4/18。地方では週遅れでキー局の放送が流れることもあるのですが、福井と富山のネット局のHPを見たら番組内容のリンクが日テレに直リンされていました。ということは4/18の放送内容は日テレと地方各局でズレは無いようです。
つまり4/18の番組は首都圏、福井、富山で同一の物と思われます。今回亡くなられた方々は4/23〜24に店舗に行ったようです。要するに放送があった週の週末。TVの内容が影響を与えていた、と考えるのは自然なことだと思われます。
4/18に放送されることは当然店舗側、会社側でも把握していたわけで、そうなるとその週に客が増えることも予想していたはず。それで今回の事件ですから、責任は重い、と。

ネット上では「会社側が金出して放送させたんじゃないか?」とまで言われており、その真偽については判断できるような情報はないものの、内容が全く「深イイ」ではないことがその傍証となっているようです。
逆に、これがTVの通り一般視聴者からの投稿であった場合の方が心配事があるのです。もし私・あなたが「この店は良いよ」と他人に推薦するようなことを言い、その店で食中毒、あまつさえ死者まで出たとしたらどうでしょう。
これが友人などであれば謝罪にせよ何事か贖罪する術もあるのですが、不特定多数の他人となると詫びることすらできません。私だったら自殺しかねない、と。良くても鬱とか心身症とか発症するでしょう(私はもう発症してますけど。会社がorz)。

もちろん犯人探しのようなことをしても意味はないのですが、自殺する可能性も考えると日テレは投稿者(実在するなら)の身柄を県警に報告し、確保してもらったり精神面のケアをはかったりする必要があるんじゃないでしょうか。

それにしても、日本国内で生の牛肉を食用とすることは事実上できないというのに「ユッケは食文化だから大事」とか「ユッケという食べ方そのものに問題はない」みたいなことしか言わないマスコミって何でしょうかねぇ。
ユッケを食文化として大事に思うなら、今後も死者が出る可能性が高い国内での生産・食用は禁止して「食いたければ本場で食え」と言うのが筋ではないかと思うのです。

余談:
サイコロステーキのように接着材で肉をくっつけていたり、針を刺して味を染み込ませたりしている加工肉は、ひき肉と同じようなもの。トリミングによって安全を図ることも出来ないし、消毒も十分にはできません。
それで昔、食中毒の発生源となったわけですね。普通のステーキや塊肉はトリミングでも表面の消毒でも大腸菌の数を減らせますが、サイコロステーキは別物。しっかり加熱しないとダメなので「ステーキだからレア」なんて考えると危険なのだそうな。



なんてことを書いていたら、今度は鳥の刺身で食中毒(4/26食)というニュースが。
私は釣りに行って魚とった場合でも、刺身にする場合は一度冷凍にして2日以上経過したものしか食べません。寄生虫が怖いからです。刺身でもトリミングはある程度有効なのですが、刺身にするのはほとんどイワシなのでトリミングすると身が残りません><
そうすると自衛手段は冷凍になるのです。