2014年韓国フェリー転覆事故 時系列まとめ

日本語・韓国語版・英語版wiki朝鮮日報中央日報東亜日報等のソースを元に構成。

間違ってる可能性が多々あるので(急旋回と同時に遭難申告してる等)ソースとしての利用は避けて下さい。

就航前フェリーなみのうえを改装。船体後方最上階に客室を増設。船首右舷側にあったランプウェイ(貨客の乗り下りに使用する傾斜路及びその動力装置)を取り外す。船体上方を増量、下方を減量、かつ右方を減量したことになる。
改装前重心 11.27m
改装後重心 11.78m(+51cm)
改装前定員 804人
改装後定員 921人(+117人)
改装前船舶重量 5926t
改装後船舶重量 6113t
改装前復原性維持可能貨物量 2437t
改装後復原性維持可能貨物量 987t(40%に低下)
改装前復原性維持可能バラスト 1023t
改装後復原性維持可能バラスト 2030t(198%増加しないと復原性を維持できなくなった)
改装前貨物最大積載量 3981t
改装後貨物最大積載量 3794t
2013年3月15日セウォル号として就航。
2月10-19日セウォル号、韓国船級協会による船舶検査を実施。問題なし
2月25日海仁川海洋警察署、仁川地方港湾庁、海運組合運航管理室、韓国船級協会、船舶安全技術公団が実施した濃霧期特別安全点検で▼二重水密扉の作動不良▼客室内自動(防火)扉3カ所不良▼船内非常照明灯など照明不良▼(船員の)火災警報機作動法の熟知状態不良▼非常発電機燃料タンクのレベルゲージ状態不良が確認される
3月04日2/25の点検結果に対し、清海鎮海運が「是正した」と回答。この回答に対して確認はせず。
3月同海域で右旋回しようとして急旋回が発生し、左舷側に大きく傾く。
4月01日セウォル号の船長が会社に操舵機の不調を訴え、修理申し込み書を提出。「電源接続が不良なので、根本的に直してくれ」という内容。
しかしセウォル号は修理どころか修理の依頼すらされていなかった。この依頼から事故発生まで、セウォル号は仁川・済州島間を4往復している。
15日18:00頃?セウォル号の貨物への仁川海運組合の安全検査が終了。
重量があるトレーラー3台を船の中央に配置せず左に2台右に1台それぞれ配置したこと、コンテナが通常の半分のサイズで固定金具で留められなかったことは見過ごされた。
船員の証言により、(日常的に)貨物も重量に応じた配置がなされていなかったことが判明
15日18:30船長が安全点検報告書を作成。乗客474(正しくは447)人、船員数24(正しくは29)人、車両150(正しくは180)台、貨物657(正しくは1157)トンと記載。
15日〜20:30安全検査終了後に追加でバン15台を積み込む。
補足:荷役作業を取り仕切った会社は貨物固定作業の免許を保有せず。
15日21:??仁川港から済州島向け定刻午後6時半から濃霧による視程低下のため約2時間遅れで出港。
16日朝乗っていた男子生徒によると「『ドン』という音が聞こえ、船が傾いた」。エンジン室にいた船員「船の前部が衝撃を受けた」。別の乗客「船が90度近くに傾くと、船体の側面から一気に水が入ってきた」。
16日08:48:37
〜08:49:13
セウォル号で36秒間、原因不明の停電発生。
16日08:49急旋回(操舵不能?)開始
16日08:50修学旅行引率の教頭が船内から学校に「船に問題が発生した」と報告。
16日08:52セウォル号搭乗の生徒から全羅南道消防本部消防・救急状況室に遭難の申告。消防本部から木浦海洋警察庁につなぎ、3者間通話を開始。
16日08:55済州島の管制センターと交信。傾斜20度。
16日08:58セウォル号が遭難信号を発信、海洋警察が受信。
16日08:58海洋警察庁発表「セウォル号搭乗の生徒から木浦海洋警察庁に救助要請があった」
発表がこの時間であることについて、全羅南道消防本部消防・救急状況室は生徒からの通話を海洋警察庁につなぎ、3者間通話を開始したとのこと。状況室も相手が単なる乗客であることは伝えられたので、08:52の生徒からの救助要請に対して遭難現場の緯度経度を船員でもない者にたずねて6分を無駄にした(船名さえ聞けば場所の特定は可能)ことを隠蔽しようとしたという疑惑はほぼ確定的。
16日09:03釣り船名人スター号(機械翻訳ママ)、緊急救助要請信号を受信
16日09:05修学旅行生が「私たちは本当に死ぬかもしれない」とのメッセージを残す。
16日09:07セウォル号「沈没中、救助要請」と訴える。
16日09:17セウォル号「船が50度以上傾いて動けない」。
16日09:17ブリッジにほぼ全ての乗務員が集まる。
16日09:23韓国籍タンカーDOOLA・ACE号、救助可能位置に接近。
16日09:23船長、船内放送ができない状態と報告。ただし実際には船内放送は継続中。
16日09:25地方出張中だった姜秉圭(カン・ビョンギュ)安全行政部長官が事故発生の報告を受けた。
16日09:25珍島交通管制センター:ヘリが1分後に到着する。
セウォル号:乗客が多いので同時に脱出するのは無理そうです。
16日09:28救助者が撮影した船内の映像にて、「船内は安全です」旨の船内放送がなされていたことが確認される。
16日09:30救助隊到着。
16日09:??米軍上陸艦ボノム・リシャール艦が複数の救命ボートを積んだ2台のMH-60ヘリを派遣したが、ヘリは救助作業に投入されずに帰艦。
16日09:31安全行政部の関係者が青瓦台危機管理センター長(シン・インホ危機管理秘書官)に携帯電話の文字メッセージで状況を知らせた。
16日09:30頃近隣の漁村に情報が入り、漁船による救助活動への参加を決定
16日09:37木浦海洋警察署の救助隊員が現着し、セウォル号に乗り込む。救命ボートを取り出そうとして果たせず。
16日09:38以降救助隊員が救命ボート10個目に着手
船長以下20人、乗務員専用階段を使用して下船。
救助隊員は12個の救命ボート動作に失敗(全て作動せず)、13個目を蹴って海面に落下させたが、正常に開かず
16日09:45姜長官の指示に基づき、安全行政部に中央災害安全対策本部(中対本)が稼働。
16日09:50頃?船長以下20人の船員を含め、約70人が最初に救助。
16日10:00頃救助活動の要請を受けた漁船が到着。総数60隻。うち一隻による救助者25人
16日10:15「沈没が迫っている。乗客は海に飛び降りろ」と船内放送。この後、発電機停止。
亡くなった乗組員のパク・ジヨン氏は10回以上も乗客の脱出を打診したが操舵室から応答がなかったという。(Nスタにて放送)←誰がどうやって確認?当人は亡くなっているし、他の船員はブリッジに集結していた筈。
ムービー等に残された声が男性のものであることから、案内放送をしていたのはカン・へソン氏だと思われる。しかし、パク・ジヨン氏というソースもある。
16日10:30閔庚旭(ミン・ギョンウク)青瓦台報道官が金室長の報告内容と朴大統領の指示内容を把握し、事件関連ブリーフィングをした。
16日10:30頃釣り船名人スター号が到着。27人を救助。この日集まって救助活動をした漁船は20隻。
16日11:16頃京畿道教育庁が船に乗っていた高校生の保護者たちに「壇園高校の生徒を全員救助」というメールを一斉に送付。
16日11:20沈没
16日11:24頃海軍の海難救助部隊 (Ship Salvage Unit: SSU) 及びUDT/SEAL、陸軍特戦司令部の潜水要員が調査と救助作業に投入される。
16日12:00西海地方海洋警察発表「搭乗客477人のうち179人を救助し、2人が死亡した」
16日13:30中央災難安全本部発表「476人乗り、救助者は368人、死亡2人を確認する」
16日14:00中央災難安全本部発表「女性乗組員の1人と修学旅行生1人の死亡が確認され、368人が救助された」
16日16:30中央災難安全本部発表「459人乗って、救助164人、死亡2人、行方不明293人」
16日20:00頃サムスン重工業の3600トン級クレーン、巨済造船所を出発。
16日23:00海洋警察「救助175人」
16日午後海軍駆逐艦「デ・ジョヨン」の乗組員が貨物昇降の作業中に頭部を負傷し意識不明の状態で済州島の病院に運ばれた。
17日早朝ジョンホンウォン首相が17日の早朝のフェリー沈没の避難所が設置された全南体育館を訪問。ペットボトルを投げつけられる。
17日午後民間のダイバー3人が行方不明者を捜索中、波と風に流され行方不明になるが、20分後に釣り船に発見され、救助された。
17日午後警察庁サイバーテロ対応センター「生存者が旅客船から救助を要請しているというメッセージはすべて事実ではないようだ」とし「行方不明の生徒全員の携帯電話発信内訳を確認した結果、完全沈没(16日正午)以降、通話・文字・カカオトーク発信内訳は全くない。フェイスブックも使っていないとみられる」。
17日20:40頃悪天候により中断していた水中捜索を再開。同時に、海洋警察が船内進入のために無人ロボットを投入。
18日01時頃船体を引き揚げるためにクレーン船3台を投入する事を決定するも、船体が揺れてエアポケットに海水が浸入する可能性があるため難航。
18日06:xxMBNニュース特報プログラムで民間潜水士と名乗る女性がインタビューを通じて、政府が民間潜水士の構造の操作をブロックしており、海の中での生存者の声を聞いた事例があると主張した。
18日10:05救助隊の船体進入に関しても、中対本は午前10時5分に「進入通路を確保した」と発表したが、午後3時27分には「失敗した」と言葉を変えた。その過程で西海海洋警察側は「旅客船に進入したのではなく、空気を注入している」と上級指揮部である中対本の発表を否定。
18日13:03海面より姿を見せていた船首先端部分が自重により完全に水没。
18日16:05分頃檀園高校の修学旅行を引率していた教頭が珍島室内体育館近くの木で首をつって死んでいるのが見つかった
4月19日未明船長、三等航海士、操舵士逮捕される。
19日06:??ダイバーが船内の3遺体を窓越しに確認。
19日全省庁事故対策本部発表「乗船者476人、救助者174人」に変更。
19日23:48ダイバーが船内に初めて進入、3遺体収容。
20日16日の救助活動中に頭を負傷し、意識不明となっていた韓国海軍兵士1人が死亡。※19日という話もある
20日21:16米国からの無人探査機(ROV)2台を動員
21日09:00乗船者476人、救助174人、死亡64人、不明238人
21日20:10行方不明者家族の代表をしていたソンジョングンが、実は行方不明者の家族でも親族でもないことが報道される。朴槿恵大統領が体育館を訪れた際にはともに檀上に立つなどしていた。
21日セウォル号の船内拡張工事を担当した造船会社は、大型の旅客船を改装した経験のない新興企業だったことが分かった
23日10:16無人探査機(ROV)が捜索の邪魔になっていると報道。ROV投入時は感電の危険があるためダイバーが作業できず。21日のROV運用では潮流のためほぼ運用できず。また、現時点までROVによる成果なし。