Opera 12.17を使い続ける理由

いまだにOpera 12.17を使っています。Chromeも試したのですが、どうしてもメインはこちらに。以下その理由を。


・検索方法をカスタマイズできる。
Operaではサイトの検索窓にカーソルを合わせて右クリックすると、それをOperaの検索機能として追加できます。
例えばAmazonの検索はいろんなブラウザで最初からサポートされてますが、Operaなら「本」「DVD」などカテゴリーを絞った検索も作れます。
サイトのドメイン部分をコピーしてOperaの検索窓に貼り付けてIPドメインSearchするなんてのもよく使います。
宅配の伝票番号がメールで届いたらそれを使って追跡する、というのもよく使います。


・作った検索がコンテキストメニューからも使える。
そのまんまです。検索したいテキストを選択したら右クリック、あとは検索方法を選ぶだけで様々な検索が出来ます。
gmailだと宅配の伝票番号を選択→コンテキストメニューから検索、とコピーすら必要なしで検索できます。

この検索機能追加は簡単にできてしかも使用頻度が高いのでOperaから離れられない理由の一つです。


・タブをコピーできる。
地味に使えるのがこの機能。表示しているタブと同じものをもう一つ作ります。
Amazonでレビューを書く時に他の商品からそのページに行ったとします。例えば[ソニーのヘッドホン]→[パナソニックのヘッドホン]→[パナのレビューを書く]といった流れとかです。
パナのレビューを書いている時にソニーのヘッドホンの細かいスペックを確認したいことがあるとします。ページをソニーのヘッドホンまで戻してしまうと、途中まで書いたレビューが消えてしまいます(消えないブラウザもあるようですが)。
他のブラウザだと履歴を使ったり、検索でもう一度サニーのヘッドホンのページに移動したりしなければなりませんが、Operaの場合は[タブをコピー]→[戻る]→[戻る]でソニーのヘッドホンのページを表示できます。


・個人情報の挿入機能
フォームにカーソルを合わせると、名前、メール、ホームページ、電話番号、携帯番号、住所、市区町村、都道府県、郵便番号、国、その他1、2、3が簡単に入力できます。アンケートや懸賞の申し込みに重宝します。
私はその他1と2にはアルファベットの名前と姓を登録しています。クレジットカードでの支払いで使いますので。


・メモにコピーする機能
選択したテキストをコピーできないブラウザはないと思いますが、ブラウザ内のメモにコピーできるのは珍しいと思われます。
何に使うんだ?と思われるかもしれませんが、これは個人情報の挿入の補完機能として使えるのです。例えば2台目の携帯番号やサブのメールアドレス、果てはパスワードを列挙しておいたり。
私の場合、個人情報には入力していない、カタカナとひらがなの名前を登録しています。


・自動更新のカスタマイズ機能
リフレッシュ時間は普通はサイト側が決めますが、Operaはこちらで勝手に指定できちゃいます。gooニュースはリフレッシュするのがちょっと早すぎるので、1時間にしたり果ては実行禁止にしたりしています。


・コンテンツのブロック機能
adblockなど他のブラウザにもブロック機能は付けられますが、Operaのは作業自体が簡単で、しかもわかりやすいという特徴があります。
例えばブロックする物を選ぶモードにして画像をクリックすると、同一ドメインの画像を一気にブロックできます。「それでは困る」という場合はブロックしたい画像をクリックするときに同時に[Shift]キーを押すと、その画像だけをブロック出来ます。
エロ系のバナーはことごとくブロックしてます。家族に見られたら…わかるでしょ?
また[詳細設定]を選べばもっと高度なブロックが可能になり、「http://www.hogehoge.jp/*」とすればこのサイト自体をブロックします。
[詳細設定]ではJavaScriptファイルなども拒否できるので、JavaScriptで接続のたびに広告ドメインが変わるなどで広告を拒否しきれない場合は.jsファイルをブロックしたりします。もちろん他のファイルも指定可能なので、特定のフラッシュをブロックすることも可能です。
これらはadblockなどでも可能ですが、Operaの場合はとにかく簡単でわかりやすいのが特徴です。


・サイトごとの設定を編集できる機能
ポップアップを許可/不許可、JavaScriptを許可/不許可、エンコードの指定、cookieの許可/不許可/アクセス中のみ/終了時に破棄、プラグインの許可/不許可、フレーム類の許可/不許可、ブラウザの偽装といったことが指定できます。
インラインフレームでの広告が鬱陶しいサイトならインラインフレームを禁止、IEFireFoxじゃないと文句を言うサイトならIEのフリをする、と実に便利な機能をサイト単位で指定できます。
実は検索機能と並んでOperaを使い続けてる理由の一つ。


・カスタマイズ性の高さ1
Operaはカスタマイズ性の高さが当初から評価が高かったのですが、まずはブラウザそのものの機能を高度にカスタマイズできる、という点。
アドレスバーに「Opera:config」と入力すると膨大な量の設定項目が表示されます。Chromeの詳細設定と比較すると数倍くらいの項目数です。
しかもブラウザのかなり深い部分まで細かい指定が可能。
表示していないタブにカーソルを合わせるとサムネイルが表示されますが、サムネイルの画像サイズどころかアスペクトまで設定できる。今数えてみたら、サムネイル関係だけで25項目!
当然サーバー関係などもサポートされています。
もはやカスタマイズと言うより「CPUのクロックアップ等でハイスピードを目指す」のに似た領域に到達しています。


・カスタマイズ性の高さ2
みなさんはサイトを右クリックした時のコンテキストメニューの項目の順番に不満を持ったことはありませんか? Operaなら変えられます。
みなさんはコンテキストメニューに項目を追加したいと思ったことはありませんか?Operaなら追加できます。
これはOperaコンテキストメニューツールバーの設定が.iniファイルにプレーンテキストで書かれているからエディタで編集できるから可能なことです。
画像を右クリックした時の一番上の項目を[画像を保存]にしたければそれも可能。
サイトの構造を調べる仕事をしている人なら、[要素を検証する]や[ページのソースを表示]を一番上にするのも可能。
コンテキストメニューはクリックした位置によってカーソルの下に表示されたり上に表示されたりするので、一番使う機能が一番上ではなく下にあったほうが良い場合もありますが、一番上と下の両方に求める機能を表示するのも可能です。


・カスタマイズ性の高さ3
Operaツールバーに様々な機能のボタンを追加出来ます。通常ならメニューから呼び出さなければならない機能ですら、ボタン化出来ます。
私が多用してるのは[ページトップに移動][ページボトムに移動][サイトごとの設定を編集][Cookieの編集][キャッシュの破棄]です。ページトップとかはマウスジェスチャーで対応できるのですが、あまりマウスジェスチャー機能を追加しまくると思わぬ動作をしてしまうことがあるのでボタンにしています。
さらに.iniファイルをいじると、外部アプリの起動もボタン化出来ます。
私は「選択したテキストの先頭行をタイトルにして、さらにURLを追加し、選択した部分をテキストファイルに保存する」アプリを自作し、ボタンひとつで保存できるようにしています。
外部アプリとの連携が簡単な理由の一つが、Operaがアプリに渡せる情報が多いこと。例えば%uは「ページのURL」%tは「選択しているテキスト」%cは「クリップボードの内容」(これはなぜあるのか…)。


・ファイルを開くアプリケーションを指定できる機能
Operaはマイナーブラウザです。他のブラウザなら問題なく表示されるサイトがきちんと動作しなかったりすることも稀にあります。ユーザーエージェントで弾かれることもあります(偽装してても極稀に)。
なので、サイトを右クリックすると[ファイルを開くアプリケーション]という項目があり、ChromeがインストールされていればChromeにURLを渡して起動させ、そのページをChromeで見れるのです。
実に謙虚ですねw
で、この機能を利用すると他のことも出来ます。レジストリをいじると2ちゃんねるのページをOperaから専ブラで開ける。


Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Clients\StartMenuInternet\Jane]

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Clients\StartMenuInternet\Jane\shell]

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Clients\StartMenuInternet\Jane\shell\open]

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Clients\StartMenuInternet\Jane\shell\open\command]
@="\"C:\\???\\OpenJane\\Jane2ch.exe\""

「???」の部分には専ブラのパスが入ります。念のため。


メーラーとブラウザが一体になっている。
大したことはない、と思うかもしれませんが実は作業効率が格段に上がるのです。
一体になっているというのは[受信トレイ]などが一つのタブとして扱われるということです。受信トレイを表示してメール内のリンクをクリックした場合は「単に新しいタブが作られてそこにフォーカスが移動する」だけなのです。
メーラーとブラウザが別アプリの場合、さらにメール内のリンクをクリックするためにはキーボードで[Alt]+[Tab]を使うか、タスクバーでメーラーを選択して表示を切り替える必要があります。
対してOperaの場合はタブを切り替えるだけ。マウスオペレーションがものすごく少なくて済むのです。
その昔、タブブラウザがなかった頃にいくつものウィンドウを切り替えて複数のサイトを見る必要があった面倒を知っている方なら、その効率の良さがわかってもらえると思います。
と言いつつ、Opera Mailを今は使っているのですが。でもお試しですw


・リンクの開き方が選べる
些細なことなのですが、Operaの場合はリンクを様々な方法で開けます。
[開く]は別タブを開かず、そのタブで開く
[新しいタブで開く]は別タブを開き、そのタブにフォーカスを移動する。
[バックグラウンドのタブで開く]は別タブを開くがフォーカスは元のタブのまま。
[新しいウィンドウで開く]は別ウィンドウを開き、そのウィンドウにフォーカスを移動する。
[バックグラウンドのウィンドウで開く]は別ウィンドウを開くが、フォーカスは元のウィンドウのまま。
こういった配慮が嬉しいのです。


・使い続けることが困難な理由
セキュリティが不安。
サポートがない。
新しいプラグインが作られない(私はOperaプラグインはほとんど入れてません。翻訳とセキュリティソフトが自動で入れたものだけ)。
Opera Wikiが閉鎖したw (Ver.12.17までのWikiで、以降のバージョンについてはほぼ触れていないWikiでした)



最近のブラウザはボタンを配置するツールバーがなかったり標準では非表示だったりで実に使いづらいです。
新機能がプラグイン任せだと設定方法に統一性がなく、やはり使いづらい。
Vivaldiツールバー非表示で、一度試しましたがアンインストールしました。
描画エンジンがどうのではなく、アプリケーションとしての使い易さが12.17の最大の魅力なんですよね。