VAIO VCG-T72B/L SDD換装

さて、SDDが到着しました。PhotoFast SSD 1.8 IDE 64GB MLC Read80MB Write45MB BOXパッケージ 1年保証 PF18Z64GSSDIDE。略してPF18Z64GSSDIDEです。最大の利点はコネクタが日立準拠ということ。
ジャンパもマスターになった状態で出荷されているので、ハード的には手を加える部分はありません。
問題はソフト。ファームウェアです。アップデートの方法を調べたところ、フロッピーで起動ディスクを作り、そこにファイルを入れるとのこと。
は?フロッピー?今時、BIOSだってWindows上からアップデートできるのに、と思ったが、数世代前のVAIOで使ったFDDドライブを発掘して繋いでみる。おお、生きている。
問題はメディアの方。数十枚存在するが、それぞれ10年以上経過している。…固着して動かないんじゃないだろうか、と思ったら、掘り出したFDDは案の定5枚試すもフォーマットできず。6枚目でフォーマット完了。おいおい、2DDなんてメディアまで持ってるよ、自分。
では、換装実行。
T72B/Lは他のミニノートとは違って、隠しネジがないので分解は簡単です。他のマシンはシール剥がしたり(剥がすと保証期間でも修理が有償になる)裏についているゴムを取ったりしないと隠しネジが見つからなかったりするのだが、これはそんなことはない。
裏面のネジを全て外し、液晶ヒンジ脇のパーツを外し、左側のパーツ下にあるネジを外し、キーボード[F5]と[NumLk]キーの上あたりをマイナスドライバでコジコジするとキーボードが外れる。その下にあるネジを外し、ケーブルを取るとほぼ全体が明らかになる。
メモリの増設はケーブルは外さなくともできるようになっている。
さて、HDDを取り外し、SDDに換装。以上の全てはコジコジを含め精密ドライバの使用を推奨。
USB接続のFDDドライブをつけてBIOSFDD起動に設定して起動。ケーブルはラジオペンチなどでしっかりコネクタに差し入れましょう。
起動したら、キーボードの認識が英字になってる。ファームウェアの書き換えに使用するバッチファイルの名前が入力できない…。仕方がないので別のバッチファイルを作ってそれからファームウェア書き換えのバッチを起動することに。
何故か何度もファームウェアの書き換えが成功しない。エラーメッセージが出るのだが、どうもエラーが出るタイミングにばらつきがある。これはメディアかドライブに問題がありそう、と判断して、諦めずに7回目で成功。ドライブ縦にしたら成功するって、どうなのよ。
FDDメディアが悪い可能性も考慮して、何回目かでVistaでフロッピーのフォーマットをし直してチェックディスクもかけたが、結局現象は同じ。
何度もトライする、これが勝利の鍵。
さて、ここまで来たらあとは何度も通った道。工場出荷状態に戻すリカバリー作業。ディスクを入れてインストール(?)して再起動。
再起動、早っ!これはベンチマークが楽しみ。
でも、インストールはHDDと比べるとちょっと遅め?書き込みは読み込みの速度の半分程度ですからねぇ。これは仕方がありません。書き込みをしている間、ああ、今まさに薄膜を電子が通り過ぎているのだ、などと妄想しつつゆっくり待つ。

SDDはHDDをマウントしていた金具にもピッタリはまったので、これで安定するだろう、ってSDDは振動とか関係ないじゃん。…昔、磁気メディアとかちょっとした振動でエラー出すCD-Rドライブ(倍速で14万…)とか静電気に弱いROMとか扱っていたせいで、未だに記録メディアは大切に扱わないといけない、という体質になっている。
CD-Rに磁石近づけないとか無意味なこともしたてなぁ…。なにしろ、8インチFDDメディア1000円で激安だった時代とか生きてたし。

トラブルが生じた場合に助けを求める、と言うか、同じトラブルに遭った人の解決策を調べるためにはネットにつながる環境が必要です。
ミニノートのカードスロットを使ってネットに繋いでいるのでは、SDDを換装している間はそれもできません。で、SDDを買う前にUSBでカードを使ってネットできる環境を整えようとそのための機器も購入。
兄のノートがExpressスロットだけで、持っている通信カードが刺さらないのでまあ無駄な出資ではない。と自分を慰める。まあ数千円程度の出費なのですが。
ミニノートが死んでいる間、これを使って別マシンで通信環境を構築。みんなのうた版『〜手紙〜拝啓 十五の君へ』などというトラウマムービーをYouTubeからダウンロードしたり。…怖っ。

さて、カスペルスキーのインストールとWindowsVAIOのアップデートが終わった段階でCrystalDiskMarkベンチマーク


Sequential Read : 75.655 MB/s
Sequential Write : 33.743 MB/s
Random Read 512KB : 73.542 MB/s
Random Write 512KB : 24.891 MB/s
Random Read 4KB : 10.296 MB/s
Random Write 4KB : 1.307 MB/s

Test Size : 50 MB

元のHDDの速度がわからないのが悔しいが、間違いなく速度は出ている。まあ別マシンに積んでいるHDDの方が早いのだが。
ともかく、起動にかかる時間は半分以下になったのは間違いない。この後色々とインストールしたら起動時間は遅くなるだろうが、快適性はあがっている。
さて、プチフリはどうかなぁ…これはしばらく様子を見ないと。