自民党に政権を任せて大丈夫か?

民主党に政権が渡る前にも同じようなタイトルでブログを書いた。その時の危機感は間違っていなかった。少なくとも、今後民主党に政権を渡そうなどと考える国民は少数派になるのは確実で、その意味では全く無駄だったわけではないだろう。
思えば社会党が凋落したのも、それ以前からその傾向は見えていたが、決定的だったのは細川連立内閣〜自社さ政権と、政権を取った結果の「政権政党として不適格」の烙印が押された結果だろう。で、社会党社民党と名前を変えてごまかしを計り、旧社会党の一派は民主党に入った。
こうやって振り返れば分かりやすい。昔「政権政党として不適格」とされた連中が名前を変えて野合したのが民主党なのだから、結果は同じなわけだ。

そして今、有権者は「政党難民」であると言う。民主党は駄目だ、では自民党はどうか、いやこれもダメだ、社民や共産はもはや対抗馬ですらなく、ではみんなの党たちあがれ日本はどうかと見れば、まだ小勢力過ぎて対抗馬としては力不足。
選ぶべき政党がない。まさに難民。

しかしながら、現実的にどこかを選ばなければならないとするならば自民党が消去法では残るのではないだろうか。
となれば、自民党が政権与党となった場合にどのような問題があるのかを考えておく必要がある。
まず第一は「自民党は日本をどのような国にするつもりなのか」、だろう。民主党に全く欠落していた要素だ。
次は僅々の課題である景気政策。さらに外交・防衛。少子化問題

民主党が露呈させた日本の各種課題もある。中国の無法ぶり、北朝鮮北朝鮮の体制異常にともなう韓国の不安定な状況、台湾。韓国の場合はそもそも反日教育をしている国なので(尖閣レベルのことは日本海でも日常茶飯事)、中国や北朝鮮と同様に考える必要もある。
駐日米軍の基地問題、税収、地方自治、消費税、医療保険自衛隊の各種国外活動、etc..これらに自民党はどれだけの解決策を有し、国を引っ張っていけるだろうか?
少なくとも現在の谷垣禎一総裁では十分な指導力・牽引力があるとは思えない(菅のそれを-100とすれば谷垣は-50程度ではないだろうか。小泉元首相が50くらい。100になったら民主主義国家としては危険水域)。民主は人材不足と言われ続けているが、自民党とて半世紀に一度の党の危機に担ぎ上げるのが谷垣というのは実に不安である。
常識的に見れば今年解散総選挙があるとも思えないが、常識で民主党や菅や鳩山や小沢を判断することもまた無理であるから、考えて置かなければならないだろう。
有権者はただ投票をすればいいというものではない。なにか問題があると思えば政党や国会議員や支持団体などに文句を言い、良い事をすれば褒めるといったことも必要だろう。特に問題をぶつけ、それに対する姿勢や回答を引き出すことは重要だ。少なくとも私が自民党やその議員に質問した場合はある程度の回答は引き出せた。どうやら民主党の場合は「ひらかれた」とか「オープンな」とか言っていたがほとんどの場合「質問に対する回答」は得られなかったようだ(実際に電話を掛けた人々のまとめサイトでは)。
それが秘密事項ならばともかく、国会に上げられている特定の法案に対する姿勢を国民に明言できない国会議員など、存在する価値もない。そんな連中は党がどこだろうと辞めさせてしまえば、民主が(他の党もだが)掲げた国会議員の定数削減になるのではないだろうか。

ところで民主の人材不足だが、こんな例を上げてみよう。
仙谷由人内閣官房長官法務大臣拉致問題担当大臣
こんなのまで(笑)
岡崎トミ子国家公安委員会委員長、特命担当消費者及び食品安全大臣、特命担当少子化対策大臣、特命担当男女共同参画大臣