島田紳助報道って無駄じゃない？

もちろんファンの方にとっては一大事だろうし、彼の事業や番組に携わっている人たちにとっても一大事ではある。しかし、今の日本に彼の引退会見を長々と報道する意味はあるだろうか？
折しも当日の夜の報道はというと、こんな集中状態。

民主党がどれだけ存在意義がないとか、誰が首相になっても大して変わらないとしても、国家のビジョン、財政再建、国会対策、野党対策など聞くべきことはいくらでもある。
これらを放置して、報道するのは引退会見ばかり。まあ民主の連中がマスコミに話さないのも問題なんだろうけど(昔々、民主党は会見を開放するとか言ってたなあ…)。
紳助問題は反社会的勢力といったものに、暴力団排除条例などでいかに社会全体が対処していくべきかを説明し、広く知らせる契機であるにもかかわらず、その辺りは軽くスルー。
入札から締め出されていたり、賃貸物件を借りられない等々は普通の人にはあまり関係ないかもしれない(某オヅラは普通の人の日常にも、反社会的勢力は普通に存在すると思っているようだが)。
しかし、トラブルに巻きこれた時に裁判費用を貸してくれたり、警察が身を守ってくれたり、といったレベルのことは知っておいて損はない。と言うか、知っておくべきだ。知っておくことが、反社会的勢力と戦う力となる。

反社会的勢力と戦う力を一般に周知せず、その被害者である(？)島田紳助に関する情報をただ垂れ流すだけ。こんなのは報道とは呼ばない。
島田紳助が引退することで受けるダメージはマスコミと一般人とでは全く違う。それがわかっていないのだろう。あるいはマスコミの感覚こそが国民の感覚であるべし、とでも思っているのか。
マスコミが島田紳助の引退で番組編成だのCMだの歌の権利問題だので大わらわなのは理解できるが、そんなものは日本国民にとってはほとんど関係ない。というか、どうでもいい。
必要な情報を必要な人達に流す能力がないのなら、電波を使うな、と思う。

その意味では鬼女板の方がとんでもなく能力が高いことを、ここ数日再確認させられている日々。