自転車の歯飛びは修理できることもある

今日のネタは自転車の歯飛びが直って良かった良かった、にする予定だったのですが、追加あり。
歯飛びというのはチェーンが歯車(スプロケットやディレーラー)とうまく噛み合わず、ずれてしまう症状。こうなると走行中に歯車の上をチェーンがずれ、再度噛み合うのでどうにも嫌な衝撃が来る。
ネットで調べると大抵のところでは「寿命だからチェーンとスプロケットを交換する」という意見。でも待てよ、と。

通勤に使っていたわけでもなく(片道10km)、そんなに坂を登ったりしたわけでもない(行くのは海ばかりですから)。高校時代に使っていたそれほど高くないブリヂストンの自転車は往復12km坂有りをほとんど毎日乗り、たまには50kmの遠乗りにも出たがそんなに消耗しなかった。タイヤは一年で交換することになったのですが。

そう考えると、さすがにそこまで酷使しているはずがない。部品交換前にしっかり状態を見ておいた方が良い。
よく見るとペダルを高速回転させるとチェーンが後輪のスプロケットの上で浮いている。ディレーラーがテンションを掛けているのでチェーンがゆるむはずはない。スプロケットを見ても歯が欠けたり折れたり削れたりはしていない。
ディレーラーは正常に動作している。チェーンを外す要因はスプロケットにはない。…つまり。
これはチェーンに問題があるのでは?とチェーンをゆっくりと動かすと、特定の部分でチェーンが引っ掛かる感じがする。そこを探ると、固まったまま動かない部分がある。「これだ!!」
チェーンが外れたときなんかに本体との間に挟まって歪んでいた部分があったらしい。それでチェーンの一部が固着していた模様。
そこに油を注ぎながら二本のペンチでカクカクと強制的に動かし続ける。他のチェーン部分との歪みを補正し、ゴミが出てきたら油で流し落とす。これをしばらく続けていたら、かなり良くなってきました。
最後にチェーン全体の汚れを拭き取り、全体に多めに油を差して再度拭き取り、少量の油を差す。

直ってしまいました。一時は部品を全て交換すると新車買った方が安いので十万円ほどの出費を覚悟していたので、ダンス状態です。

チェーンだけ交換するというのも選択肢としてはあったのですが、そうすると摩耗している歯車との相性がよろしくないそうで。
昔の自転車雑誌にはチェーンの清掃方法として「ガソリンに浸して汚れを落とす」という物もあり、ガソリンコンロ用のホワイトガソリンならあるからやってみようかなぁ、とも思ったのですがさすがに止めました。チェーンクリーナーでも買ってきて掃除した方が安全ですから。

久しぶりに正常な状態の自転車に乗れたので遠回りして帰ろうとしたら、お気に入りの河原沿いの道が工事中でした…(´ω`)。

ちなみに作業中、右手の親指と人差し指には事務用の指サックをつけていました。軍手だと洗うのが大変だったり油が染みて結局指先が油まみれになってしまうのですが、これだとOK。他に食品を扱うときに使う使い捨てのポリエステル手袋もあったのですが、強度的に不安。

指サックは本の自炊用に大量に購入してあるのです。